マジック > 雑記 の比率   情報処理を多少勉強          コメント頂ければ幸い...      by ファナガン
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読み終わった感想
 【ワイン通の復讐】    ロアルト・ダール他 著

b0027906_1618556.jpgこれも面白い本でした。美酒にまつわる短編集です。著者が違うため、それぞれの"味"はどれも違います。個人的には「マーマレードワイン」のひときわ目立つ怪しさ・不気味さ、総じてミステリアスな雰囲気が印象に残りました。

どれも「酒」に関連した話だけあって、酒の書き方がうまいです。当然ですが、こういう描写は素晴らしいと思います。

数年前に図書館で見つけ、1年に数回は読み直します。最近、自分で買おうとしたら、絶版らしくてかなり高額になっていて驚きました。

 【亜愛一郎シリーズ】    泡坂妻夫著

b0027906_16594199.jpgどこか「抜けた」謎の好青年・亜愛一郎(あ あいいちろう)が名探偵として活躍する、短編集全3巻「狼狽」「転倒」「逃亡」シリーズです。氏のデビュー作「DL2号機事件」から「亜愛一郎の逃亡」まで収録です。

描かれる短編には、基本的に不思議な「事件」が起きます。
写実主義の画家は、なぜひそかに"6本指の少女"や"開かないドア"、"季節はずれの植物"たちを作品にもぐりこませたのか?
第二次世界大戦中に南洋の孤島で起こった原住民酋長の自殺に秘められた謎。
誰も近づかないのに、突然腹に突き刺さった刃物はどこから来たのか?
その他にも、合掌造りの家が一夜で忽然と消えたり、飛行機で消えた人気アイドルの謎、「双頭の蛸」(?)探しの結末など、独特のユーモアも冴えていてかなり盛りだくさんでした。

内容的に贅沢な短編ばかりで、どれも何気ない行動にとてつもない理由や心理があったことに気付きます。解決には人間の隠れた心理がきっかけになることが多く、さすが「マジシャン作家」というところです。楽しめました。

泡坂氏と言うと「比翼」や「陰桔梗」、「曽我佳城全集」といった短編。それもいいですが、「11枚のとらんぷ」「乱れからくり」「湖底のまつり」といった長編も面白いものばかりです。
他作品「しあわせの書」といえば、日本文学史上に残るべきものではないでしょうか。少なくとも日本マジック史には残る傑作です。内容を差し置いて、本自体に隠された秘密がすごすぎです。マジックショップで買えば数万円の価値があります。「生者と死者」という本も、"読むと消える短編小説"として有名です。

頭が重いときにいい刺激になる本でした。
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by fanaghan | 2005-01-23 16:57 | 本 
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